「ごじゃっぺ」VS「うんだっぺろ」

熟れた柿のことを「うんだっぺろ」というので、そのイメージ画像となります。 シアワセ学習編

トランプさんは「世界で最も美しい言葉は関税だ」と言ったらしいけど、ワタクシとツマはそれには賛同いたしかねる。2人ともそれぞれ違う言葉を推しているからだ。

ツマは「ごじゃっぺ」
ワタクシは「うんだっぺろ」
2人とも郷土の言葉を世界で最も美しいと感じている。

イヤ、ちょっと違うかな。
郷土の言葉を利用してマウントを取り合っているという方が正しいのかも知れない。

昭和50年代のガキんちょのごとく
「ワカルかな」
「わっかんねーだろーなー」
などと、どうでもイイコトを家庭内でワチャワチャ言い合っている。

「言葉の美しさ!?」はさておくとして、難易度というか、「どっちがレアな言葉なのか!?」というワケのワカラン勝負。たまにそういう遊びをしたくなったりはしませんか?

何となく白黒つけたくなるような、そんな事案。
でもそういうのって、どうしたらイイんでしょうね。

お互いの郷土が違うなかで、家庭内(じじ&ばば)から意見を求めるというのもちょっと違う。
最も公平・公正なジャッジを下すのはインターネットかと思ったけれど、ネットも生のままでは偏りがありそうだ。
そうなると、アレに任せるのが適任なのかも知れない。

ということで、無料版ではチャットGPTよりも賢いと評判の「コパイロットさん」に聞いてみることにしました。

「ごじゃっぺ」はニュアンスで分かる!?

「コパイロット」さんは、なかなか優秀。
ワケのワカラン質問にも、ちゅうちょなく速攻で答えてくれました。
でも、こういう単語ズバリの意味を聞くならば、素直にググるのが実は一番だったのカモ。

というのも、「ごじゃっぺ」では正解と思われる回答が返ってきたのに対して、「うんだっぺろ」ではまるで見当違いの内容が返ってきたので・・・。

「ごじゃっぺ」は思った以上にメジャーな言葉だったみたいです。
関東圏は栃木県とか茨城県あたりの方言で、
「この、ごじゃっぺがー」というように使うんだそうです。
何だか良くわかりませんが、ホメているのではなさそうです。

ワタクシの地元のご当地の言葉では、
「カボチャ野郎がー」  もしくは
「ジャガイモ野郎がー」 あるいは
「このキャベツ太郎がー」 
というように、野菜を擬人化して例える風習がありますが、まあ悪口ですね。
同じようなニュアンスなのかなぁと思いました。

でも、「ごじゃっぺ」の方がもう少し柔らかいというか、
「オメーは仕方のないヤツやなぁ(でも、アホでもカワイイやつだ!)」
というように、温かく見守るような気持ちが言葉の裏側に隠れているようにも思えるんですよね。

もしかしたら、「ごじゃっぺ」もご当地の「野菜」だったりして・・・
そう思って、茨城県や栃木県の名産品を思い浮かべてみました。

「さつまいも」では・・もろ悪口にしかならないのでパス。
「イチゴ」では・・・可憐に過ぎるというか、絶対にない。
「蓮根(レンコン)」は・・栃木にはなさそうなので違う。

色々想像しましたが、どれもイメージではないですね。

ひとつ思いついたものとしては、
ズバリ「かんぴょう巻き」の「干瓢(かんぴょう)」が語源なのではないでしょうか!?
干瓢(かんぴょう)をご当地では「ごじゃっぺ」と呼び、そこから派生してというトンデモ新説を勝手に唱えておきたいと思います。

まあ、「ウソ」かマコトか「いい加減な」ことばかりを書いております。
高田純次ばりに「テキトー」な記事を書いていますので、「ごじゃっぺ」なヤツとお許しいただければと思います。

「うんだっぺろ」は麺類なのか!?

さて、もう一方の「うんだっぺろ」は、どういう意味の言葉なのでしょうか!?

「コパイロット」さんに説明を求めたところ、「そうだっぺ」みたいな肯定を意味する会話文のような回答が返ってきましたが、「そんなんじゃねーべ」と返しておきたいと思います。
(方言丸出しの田舎っぺのニュアンスでいうと、「間違いじゃない」という解釈も通じるとは思うのですが、ワタクシの意図する言葉とは違っていました)

ちなみに、この「うんだっぺろ」はワタクシの地元である宮城県の言葉となります。

そして、正確に言うと、実は宮城県でもそんなにメジャーな言葉ではないです。
それどころか、宮城県の北西部のごく一部でしか使われていないカモです。

正直、ワタクシも知らんかったのですが、同じ町の西部地区・・・
山形県との県境の地域では割と「メジャー(笑)」に使われているそうです。

ハイ、すみません。
仙台市民(注)に認知されているメジャーなご当地ワードに「ずんだ」というものがありますが、本来なら宮城県で全般的に通じる「ずんだ」のような言葉で対決を挑むのが筋でした。

(注)宮城県民と言ってもピンと来ない方が多いので、宮城県民は対外的には仙台市民を自称することがたまにあります。はじめから仙台市民って言っておけば良かったな。ウム。

若干、ヒキョーだったカモです。ごめんなさい。
でも、どうしても紹介したかったワードなのです。

「コパイロット」さんの解釈では、『「うんだっぺろ」=「そうだっぺ」』でしたが、どんだけ田舎モン臭いんだと思いませんでしたか!?

「うんだ」+「ぺろ」ですからね。
いやいや、コパイロットさんよー。小馬鹿にするのも大概にしてくれよ。そんなんだったら、明日から君のこと「こっぺろ」さんって言っちゃうよ。
「ごじゃっぺ」語るなよって話ですよ。

まあ、確かにね。
スマートな印象の「ずんだ」とは違って、言葉のハシに「ペロ」とかがついてくると、それはもう「ザ、田舎モン」的な印象になりますもんね。
それはまあ認めますよ。

いいですよ。オッケー牧場です。
「こっぺろ」さんの解釈は脇に置いておいて、「うんだっぺろ」の話に戻りますよ。

「うんだっぺろ」の「ペロ」は「ラーメン」的な「麺」的なものと認知されていると言ったら分かりますでしょうか。「カップラーメン」を「かっぺろ」というアレです。
(ついて来れてますか?)

ここから、ご当地の「うどん」的なものを想像した人は多いんじゃないでしょうか?

結論から言って、全然違います(笑)

(ま、ワタクシも最初に聞いたときは、同じように思ったんですけどね)

「うんだっぺろ」=「もののあはれ」!?

どういう場面で使う言葉なのか?

一応、言っておきますが、トイレで使う言葉ではないです。
なかなか出なかったけど、30分こもって「うんだっぺろ~」とは使わない。

お産の時に使う言葉でもないです。
1番目のムスメの時は難産だったけど、2番目のムスコの時は
「ペロっと、うんだっぺろ~」とは言わない。

メジャーに使いこなしている人からすると、「ズンドコベロンチョ」並みに色々な場面で使うらしいのですが、何と言いますか風流というか「もののあはれ」を表す趣のある言葉のようです。

「オラの頭も『うんだっぺろ』になってっからやわ~」
(訳)「私の頭の中も『うんだっぺろ』になってきているからね~」

ちょっと、何を言っているのか分かりませんよね(笑)
大丈夫。
「こっぺろ」さんも分からない言葉を無理して覚える必要もありません。

大事なことは、その言葉を使いこなすことではなく、「もののあはれ」を感じ取ることなのだと思います。「ズンドコベロンチョ」には情緒を感じる要素が沸いてきませんが、言葉の意味が分からなくとも「うんだっぺろ」には味わい深い何かがある。



冬を目前にした秋の空
見上げると、手の届かない柿の木の上の方に、いくつか取り残された柿がある
人間にとっては食べごろを過ぎた柿ではあるが
それは野鳥のエサになる

トロトロになった柿の様子、その中身の様子を「うんだっぺろ」と表現している、何とも趣深い言葉なのですよ。

どうですか!?
「もののあはれ」とはよくいったものだとは思いませんか!?

ホントーに宮城県民の勝利なのか!?

それは兎も角、この勝負はワタクシの勝ちということでよろしいでしょうかね。

何だかついていけないという方が多そうなので、あらためて整理して解説しましょう。
これは郷土をめぐる意味のワカラン「キーワード」対決だったワケです。
そして、「ごじゃっぺ」を方言とするヨメさんの出身は茨城県で、「うんだっぺろ」が使われるワタクシの地元は宮城県だったんですよね。

つまり、「ヨメさん」VS「ワタクシ」の構図は、そのまま「茨城県VS宮城県」の構図となり、結果、「こっぺろ」さんが「うんだっぺろ」を認識していなかった時点で、ワタクシの勝ち、すなわち宮城県の勝ちが決定したと・・・
まあ、そういう結論です。

でも、「もののあはれ」という観点でいうと、直接的に人を指して言う言葉で、人情をより強く感じるのは実は「ごじゃっぺ」の方かも知れず、どちらも甲乙つけがたいところがありますよね。

というか、結局はレアな言葉を使っているということは、それだけ田舎モンということで、それはホントーに宮城県が勝ちなのか!?

ドローですらないのでは!?

どっちゃでもエエかな(笑)

半分ボケかかった「うんだっぺろ」な頭で考えた「ごじゃっぺ」な記事を最後まで読んでくださり、ありがとうございました。これに懲りず、また、どうぞよろしくお願いいたします。


ではでは。


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