走れソクラテス(season3)
古代・・・
メロスは激怒したが、ソクラテスは平然としていた。
現代・・・
ソクラテスたる賢者は、不満足であることより、気持ちいいことを優先している。
現状に不満足な者を「賢者」とは言わない評価基準になったからだ。
賢者は進化する。
だから、現代の賢者は、何よりも「走る」ことを優先する。
そして、これを読むアナタもまた賢者なのだろう。
「走る」ことを追求しようとしているのだから。
走れソクラテス
これはあなたの物語なのだ!
(知らんけど)
朝のウォーキングやジョギング、ランニングって気持ちいいですよね。
フォアフット走法を身に付けるとさらにランニングが楽しくなりますので、その方法を解説したいと思います。
タイトルを見てサイトを訪れた方は、ほとんどがヒールストライク走法で走っているものかと思われます。個人的にはLSD(※1)を推奨していますが、その場合、ケガを避けるためにもLSDは週末限定にしていおいた方が良いかも知れませんね。
※1「LONG・SLOW・DISTANCE(=ロング・スロー・ディスタンス)」の略称で、「長く・ゆっくりと・距離を走る」ということです。
中長距離を走る場合、日本人の90%超はヒールストライク走法で走ると言われています。ほとんどの方が「かかと接地」で走っているということです。
でも実は、ヒールストライク走法は、地面へ接地した際の「足への負荷」がとてつもなく大きいため、「ケガしやすい走り方」であることを知っていたでしょうか?
以前「LSD」について書いた際、「人間のカラダにはゆがみがあって、右足と左足は同じ長さではなく、ビミョーにどちらかが長く、どちらかが短くなっている」ということを書きました。
短い距離なら問題ありませんが、長い距離を走る場合、左右のどちらかに負荷が蓄積してきて、途中で肩や膝、足(足の足底部を含む)、腰などに痛みが出てくるようになります。
高橋尚子がシドニー五輪で金メダルを取った際のエピソードは有名ですよね!
足の長さの微妙な誤差を埋めるため、左右違う高さの特製シューズをスタッフが用意したという話です。レース当日、高橋さんは「普通のシューズでいい」と言ったのですが、スタッフは本人に内緒で特製シューズを履かせて走らせ、見事に金メダルを取ることが出来ました。これは無事に金メダルを取ることが出来たから笑って話せるエピソードになりましたが、違う結果だったらどうなったのでしょうか。
でも、マラソン界の名伯楽である小出監督は確信していたのでしょう。マラソンにおいては、左右の足の長さの違いは、それだけ影響があると確信していたからこそ、スタッフに入れ替えを指示したのでしょうね。
ここではシューズに焦点があたっていますが、長距離走のポイントは、蓄積する負荷をいかにして軽減させるかだとも言えそうです。
そもそも、裸足で走ることを考えてみれば当たり前のことなのですが、人間は「かかと接地」で走るようには出来ていません。(裸足で「かかと接地」なんてしたら、足腰はもちろん、頭に大ダメージを受けること必至です。くれぐれもチャレンジしないでくださいね)
現在のジョギングシューズやランニングシューズは、ケガをしないよう「かかとのクッション部」で着地のダメージを吸収するよう設計されています。
シューズメーカーは「ケガをしないように」「より速く走れるように」改良に改良を重ねて「走るためのシューズ」を開発してきたと思うのですが、そこには人間が「楽に走るために」というコンセプトもあったと思います。
太古の昔。(イヤ、そこまでさかのぼらなくともいいのかな)
ジョギングシューズ等が無かった頃、人間は身体にダメージが残らないよう「つま先接地」で、ダメージをうまく軽減させる走り方をしていたと思うのですが、それは楽な走り方ではなかったはずです。
これは試すと分かりますが、「つま先接地」は、常にふくらはぎに負荷がかかるため、非常に疲れるのです。逆に、ジョギングシューズを履くと、ふくらはぎに力を入れる必要はなく、「かかと接地」で楽に歩いたり、走れることが分かります。
かかと部分のクッションが「楽に走れるように」助けてくれているからです。
先ほどは、日本人の9割超がヒールストライク走法と言いましたが、同じ条件にある現代人であれば、おそらくは西洋人・東洋人を問わず、同じ結果になるのではないでしょうか。
人類は道具を発明し、環境に適応しながら進化、進歩してきました。靴の発明は、人類に何かしらの変化を与えたはずです。例えば、裸足の時とは少し違う歩き方をするなど。
同様のことがジョギングシューズにも起きているのではないでしょうか。ジョギングシューズが普及するにつれて、歩き方は少しずつ変わっていったと想像します。「シューズのクッション」に頼る歩き方、走り方の方が楽に感じるならば、そのように変わっていくのは当たり前だと思うからです。
必然的に現代人は「ヒールストライク走法」になりがちになるのだと思います。その方が楽であると、身体が経験的に習得していくからです。
しかし、シューズに頼っている「今の走り方」すなわち「ヒールストライク走法」は人間本来の走り方ではありません。
ケニア、エチオピア等のアフリカ勢が不動のマラソン上位国となっていますが、これらの国々のランナーは、ほとんど「つま先接地」の「フォアフット走法」で走っています。
これは、マラソン上位国がジョギングシューズが普及していない発展途上国であることと無関係ではありません。しかし、そのことよりも、人間本来の走り方である「フォアフット走法」で走った方が、「長距離を速く走るためには有利である」ということに着目すべきでしょう。
ここで力説するまでもなく、現代ランナーのトレンドとして、「つま先から接地」する「フォアフット走法」はもはや常識で、箱根駅伝に限らず、中長距離ランナーのほとんどは、それ専用のナイキの厚底シューズ等を履くようになってきたのは周知のとおりです。
なので、初心者ランナーに限らず、走ることを趣味としている方々は、一度はフォアフット走法にチャレンジしたことがあるのではないでしょうか?
コツも色々と言われていますので、「こんな感じかな?」なんて、試行錯誤をしたりして、途中で足を痛めて断念する・・・。
何を隠そう私もその一人であります(笑)
それっぽい走り方をして、真似ようとして走ってもダメで、どうしてもシューズのクッションに頼ってしまい、身に付けることができませんでした。
どうやったら、フォアフット走法を身につけることができるのでしょうか!?
私の答えは「ルナサンダル」の導入でした。正しい走り方は、「ルナサンダル」が全て教えてくれます。
「ワラーチ(※2)」でも良いのですが、脱ぎ履きしやすいように現代風にアレンジした「ルナサンダル(※3)」という商品の方を個人的には推奨しています。足指がヒモで擦れて痛いということがないし、かかと部分も全く痛みがないので、ワラーチよりは断然おススメです。15,000円位するし、正直ワラーチよりもお高いところもありますが、一度買ってしまえば買い替えの必要もほとんどないぐらい耐久性もありますからね。
(薄いタイプ「ベナード」とかはどうか分かりませんが・・・)
※2 ワラーチ:素材はタイヤ等のゴムで出来ていて、それを薄くカットしたものにヒモを通した簡単なつくりの手作りサンダル。
※3 ルナサンダル:ワラーチは「人類最強の走る民族」といわれるメキシコ北東部のララムリ(またはタラフマラ族)という先住民族が考案したサンダルである。この部族が1日に160㎞も走っていたことから、その履き物にも注目が集まった。ルナサンダルは、くつヒモとかかと部分を脱ぎ履きしやすいように現代風にワラーチをアレンジして作った商品のことである。「ルナサンダル」の「ルナ」は、開発者が師事したワラーチ作りの名人の名前で、敬意を表して一部いただいたことから名づけられた。
まあ、「ワラーチ」でも「ルナサンダル」でもどちらでも良いのですが、これを履いて走ると、自然にフォアフット走法が身につきます。
当然のことですが、これを履いて「かかと接地」の「ヒールストライク走法」で走ることは出来ません。1歩走るたびに、メチャクチャ体にダメージを受けてしまいますからね。
いかに身体にダメージが来ないようにするか、それを意識するだけで自然に「つま先接地」の「フォアフット走法」になります。
もちろん、「つま先接地」だけではなく、
①「着地ポイント」が身体の真下より後方に置くイメージ(実際は真下より前で着地していたとしても)とか、
②その際は足あとが1本のラインになるイメージとか、
③接地は薬指からつくようなイメージとか、
④骨盤で接地するイメージ・・・つまり、お尻の付け根に負荷がかかるように走るとか、
(力を抜いて走った際、ふくらはぎ、前ももが張ってしまう走り方は誤った走り方だと思います)
⑤骨盤の動かし方とか、
⑥それを上手く回転させるための丹田への力の入れ方とか・・・
個人的に他にも色々とポイントと思われるところ(※)もありますが、それらは全てサンダルで走ることによって、それぞれが感じて身に付けることなので、文字通りサンダルに教えてもらえば良いかと思います。
※個人的に気を付けているポイント:①アゴは引かずにむしろ上に上げる(呼吸が楽!)②頭は動かさず遠くの一点を見る(そうすると骨盤を回転させることに意識を集中させることができる)③肩甲骨を立てて走る(そのためには腕振りは前・横で振るのではなく、後方というか、お尻付近を中心に振る)④両手の薬指をリズミカルにカクカクさせて走った方が疲れない・・・などなど。
※ゆるやかな下り坂で走ると、フォアフットの走り方の感覚はつかみやすいと思います。
なお、これを履いていきなり走るとケガをしますので、最初は「散歩」もしくはプライベートでの「普段履き」から慣らすことをおススメします。
調子にのって、いきなり走って1㎞にも満たないポイントで「全く歩けなくなってしまった」過去をもつ私からの些細なアドバイスでございます。
(なお、この時にヒールストライクで20㎞は走れる力は持っていました。「そんなの関係ねぇ」という結果でしたが・・・。)
故障すると2~3週間は休養を余儀なくされるので、慎重に始めた方が良いとおもいます。
正直、私は走って→故障→休養→歩いて→故障→休養→歩いて→故障→休養→
このサイクルを1年ぐらい続けました。
それでも、ルナサンダルで走るのは2㎞位までが限界でしたが、最近ようやく5㎞ぐらいまで走れるようになってきました。(普通のジョギングシューズで走ったらどんなことになるのか・・・まだ試していませんが、非常に楽しみです!)
ルナサンダルには、ソールの厚さ等でいくつかの種類がありますが、私はなるべくケガをしたくないし、あんまり薄いと足裏が痛くなってしまうかと思い、一番分厚いタイプを選びました。
「オソフラコ」というタイプです。
(山でも滑らないビブラムソールってところに惹かれました。砂利道を走り倒しても足裏が痛くなることはありません・・・って言ったらウソになるカモだけど、普通のジョギングシューズと変わらないくらいの感触でしょうかね。つま先の方ですが。)
種類は5~6種あるので自分のお好みのものを選べば良いと思います。
サイズについては、通常の自分の靴よりは1㎝短いサイズ・・・というよりも足の実寸サイズを選んだ方が良い感じです。
このあたりはきちんと公式サイトを見て選択しましょう♪
ルナサンダルを履けば「フォアフット走法」を身に付けることが出来ます。
それはつまり、自分の走力アップを意味します。
(何より走るのが楽で、より楽しくなります♪)
覚醒した自分を体感するためにも、是非「ルナサンダル」をお試しください。
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最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
んじゃ、またね♪
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